介護職員初任者研修
介護職員初任者研修資格を取るべく勉強に通っています。
復習を兼ねてブログを更新していこうと思います。
介護職員初任者研修は介護の資格としては、受講し実習後 テストを受ければ取れる簡単な資格だと思いますが 勉強中の私にとっては かなり難しいように感じます。
介護職に就いている方は初心に戻るという意味で……
これから勉強しようと思っている方は参考に……
また親や配偶者の介護など 私たちの年齢ではとても身近で 避けては通れない現実です。
私自身は身近な人たちに迷惑をかけたくないと思っていますが……
予防的な視点からも参考にしていただけると嬉しいです。
【介護におけるコミュニケーション技術】
1.介護におけるコミュニケーション
(1)コミュニケーションの意義・目的・役割
コミュニケーションとは、人と人との関係における意思疎通のことであり、言語、文字、身振りなどを活用して情報を相互に伝達すること。
介護においては、利用者や家族、介護に関わる人々と、より良い人間関係や信頼関係を築くことが求められる。
コミュニケーションの手段と特徴
言語的コミュニケーション
日常生活の中で最も多く使われ、記述された文字や点字、手話もこれにあたる。
ヒトの感覚機能の中でも視覚や聴覚、触覚を駆使して行う。
非言語的コミュニケーション
態度や表情、姿勢、身振りなど言葉にそのまま直訳できない身体的な表現を
指し、視覚や触覚、臭覚などの感覚を駆使する。
非言語的コミュニケーションは言語的コミュニケーションに比べ、
本音や細かな感情が表現されやすいという面がある。
したがって、非言語的コミュニケーションは注意深い観察が必要。
(2)コミュニケーションの技法
質問の種類
閉じられた質問(クローズドクエスチョン)
「暑くないですか」などの「はい」「いいえ」で答えられる質問、
および2~3の短い単語で答えれらえる質問。
特別な事柄や状況、事実を明確にする場合には効果的で短時間で
状況の把握ができる。
開かれた質問(オープンクエスチョン)
利用者が、自由に思いを語ることができるように
「~についてどのように思いますか」などと尋ねる方法
利用者自身が有する力に応じて、自由に選択や決定を図れ、
広く情報収集ができる。
重複する質問
「~ですか、それとも~ですか」と質問する方法。
選択肢を設け、利用者の自己選択、自己決定を支持することができる。
(3)道具を用いたコミュニケーション
①筆談や会話を補助する機器
文字盤・音の出る文字盤(トーキングエイド)
②)聞くことを助ける機器
補聴器
③読むことを補助する機器
拡大読書器
(4)利用者・家族とのコミュニケーション
家族とのコミュニケーションは、利用者や家族の状況を理解し、良好な関係性を築くために重要。
両者が不仲の場合は、誤解を招かないよう一貫して中立的な立場を保つことに留意。
(5)利用者の状況・状態に応じたコミュニケーション
コミュニケーション機能に障害のある人とのコミュニケーションにおいては、言語を大切にする
気持ちを尊重しつつ、言語だけがコミュニケーション手段ではないとの認識が重要。
①聴覚・言語障害者とのコミュニケーション
・聴こえの程度(大きさや高さ、聴こえる側)を知る。
・日常の会話や生活歴を知ると同時に、家族など周囲の人から本人が最も理解が
可能で有効なコミュニケーション手段を把握する。
・視覚を活用した伝達方法を用いるなどの工夫をする。
(a)手話や身振り:表情やしぐさを加えて表現する
(b)読話:相手の唇の動きを見て言葉を読み取るため、口の形がよく見える
ように配慮し、ゆっくり、はっきりと話す
(c)筆談、空書:時に図式を加える工夫を取り入れ、簡潔に読みやすい
文字で書く(空書では自分から見て正面に向かって書く)
(d)絵や写真、実物を用いる、行動を共にする
・利用者と相談しながら聴覚を活用した伝達方法(振動や合図)を用いるなど
②難聴者とのコミュニケーション
・話を始める際には、近くへ行き、そっと肩をたたいてから話し始めるなど、
できるだけ正面から簡単な合図をする。
・話しかけるときは正面から目線の合う姿勢をとり、
表情は口元が見える位置で話すなど
難聴の種類
感音性難聴(老人性難聴)
伝音声難聴
③視覚障害のある人とのコミュニケーション
視覚障害を画一的に捉えるのではなく、第一に個別性を尊重し、
理解を図る努力を続ける過程が大切。
・介護職員側から積極的に声をかけていくことを心掛ける。
名前で呼びかけ、自己紹介をしてから話をするなど
④精神障害のある人とのコミュニケーション
介護職員は、精神障害者の揺れ動く悩みや苦しみに寄り添い、
利用者の発する言葉や態度を慎重に観察しながら、その時々の心理状態を把握し、
受容と共感の基本姿勢で関わっていく。
2.介護におけるチームのコミュニケーション
(1)記録による情報の共有化
①記録の意義
統一的な介護を実践するためには、利用者に関する情報や支援目的、方針を
介護職員全員(チームケアの視点からも)で共有し、尊重していく必要がある。
口頭で伝達だけでなく「記録」が不可欠。
利用者に対して適切な支援を実践している根拠(エビデンス)を示すことができる。
②記録の目的
・利用者に対して適切なサービスを実施していくだけでなく、
提供する「サービスの質」を向上させていく。
・公的なしくみや財源に基づき提供される介護保険サービスについての
「社会的責務」から求めれるもの。
(2)介護サービスにおける報告・連絡・相談
留意点
・事実を正確に:誰に、何を、どのように報告、連絡、相談するのか。
・簡単明確:内容の筋道と要点を整理してから報告、連絡、相談をする。
・報告内容:「客観的事実」と「そのことに対する自分の判断、考え」を
まとめ整理したうえで行う。
・トラブルや事故、苦情:隠し立てをしたり、その場で繕ったりせずに、
上司や責任者にすぐに報告、連絡、相談をする。