ダメな自分に気づいたら… ゆきのシンプルライフ

50歳を過ぎても遅くない!いろいろチャレンジしていきます

【介護におけるコミュニケーション技術】介護職員初任者研修 一緒に勉強しよう!

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修資格を取るべく勉強に通っています。

復習を兼ねてブログを更新していこうと思います。

介護職員初任者研修は介護の資格としては、受講し実習後 テストを受ければ取れる簡単な資格だと思いますが 勉強中の私にとっては かなり難しいように感じます。

介護職に就いている方は初心に戻るという意味で……

これから勉強しようと思っている方は参考に……

また親や配偶者の介護など 私たちの年齢ではとても身近で 避けては通れない現実です。

私自身は身近な人たちに迷惑をかけたくないと思っていますが……

予防的な視点からも参考にしていただけると嬉しいです。

 

f:id:smileend:20210321100845p:plain

【介護におけるコミュニケーション技術】

1.介護におけるコミュニケーション

(1)コミュニケーションの意義・目的・役割

コミュニケーションとは、人と人との関係における意思疎通のことであり、言語、文字、身振りなどを活用して情報を相互に伝達すること。

介護においては、利用者や家族、介護に関わる人々と、より良い人間関係や信頼関係を築くことが求められる。

 コミュニケーションの手段と特徴

  言語的コミュニケーション

   日常生活の中で最も多く使われ、記述された文字や点字、手話もこれにあたる。

   ヒトの感覚機能の中でも視覚や聴覚、触覚を駆使して行う。

  非言語的コミュニケーション

   態度や表情、姿勢、身振りなど言葉にそのまま直訳できない身体的な表現

   指し、視覚や触覚、臭覚などの感覚を駆使する。

   非言語的コミュニケーションは言語的コミュニケーションに比べ、

   本音や細かな感情が表現されやすいという面がある。

   したがって、非言語的コミュニケーションは注意深い観察が必要。

 

(2)コミュニケーションの技法
 質問の種類

  閉じられた質問(クローズドクエスチョン)

  「暑くないですか」などの「はい」「いいえ」で答えられる質問、

   および2~3の短い単語で答えれらえる質問。

   特別な事柄や状況、事実を明確にする場合には効果的で短時間で

   状況の把握ができる。

  開かれた質問(オープンクエスチョン)

   利用者が、自由に思いを語ることができるように

  「~についてどのように思いますか」などと尋ねる方法

   利用者自身が有する力に応じて、自由に選択や決定を図れ、

   広く情報収集ができる。

  重複する質問

  「~ですか、それとも~ですか」と質問する方法。

   選択肢を設け、利用者の自己選択、自己決定を支持することができる。

     

(3)道具を用いたコミュニケーション

 ①筆談や会話を補助する機器

  文字盤・音の出る文字盤(トーキングエイド)

 ②)聞くことを助ける機器

  補聴器

 ③読むことを補助する機器

  拡大読書器  

 

(4)利用者・家族とのコミュニケーション

家族とのコミュニケーションは、利用者や家族の状況を理解し、良好な関係性を築くために重要。

両者が不仲の場合は、誤解を招かないよう一貫して中立的な立場を保つことに留意。

 

(5)利用者の状況・状態に応じたコミュニケーション

コミュニケーション機能に障害のある人とのコミュニケーションにおいては、言語を大切にする

気持ちを尊重しつつ、言語だけがコミュニケーション手段ではないとの認識が重要。

 ①聴覚・言語障害者とのコミュニケーション

  ・聴こえの程度(大きさや高さ、聴こえる側)を知る。

  ・日常の会話や生活歴を知ると同時に、家族など周囲の人から本人が最も理解が

   可能で有効なコミュニケーション手段を把握する。

  ・視覚を活用した伝達方法を用いるなどの工夫をする。

   (a)手話や身振り:表情やしぐさを加えて表現する

   (b)読話:相手の唇の動きを見て言葉を読み取るため、口の形がよく見える

      ように配慮し、ゆっくり、はっきりと話す

      (c)筆談、空書:時に図式を加える工夫を取り入れ、簡潔に読みやすい

      文字で書く(空書では自分から見て正面に向かって書く)

   (d)絵や写真、実物を用いる、行動を共にする

  ・利用者と相談しながら聴覚を活用した伝達方法(振動や合図)を用いるなど

  ②難聴者とのコミュニケーション

  ・話を始める際には、近くへ行き、そっと肩をたたいてから話し始めるなど、

   できるだけ正面から簡単な合図をする。

  ・話しかけるときは正面から目線の合う姿勢をとり、

   表情は口元が見える位置で話すなど

  難聴の種類

  感音性難聴(老人性難聴)

  伝音声難聴

 ③視覚障害のある人とのコミュニケーション

  視覚障害を画一的に捉えるのではなく、第一に個別性を尊重し、

  理解を図る努力を続ける過程が大切。

  ・介護職員側から積極的に声をかけていくことを心掛ける。

   名前で呼びかけ、自己紹介をしてから話をするなど

④精神障害のある人とのコミュニケーション

  介護職員は、精神障害者の揺れ動く悩みや苦しみに寄り添い、

  利用者の発する言葉や態度を慎重に観察しながら、その時々の心理状態を把握し、

  受容と共感の基本姿勢で関わっていく。

  

2.介護におけるチームのコミュニケーション

(1)記録による情報の共有化
 ①記録の意義

  統一的な介護を実践するためには、利用者に関する情報や支援目的、方針を

  介護職員全員(チームケアの視点からも)で共有し、尊重していく必要がある。

  口頭で伝達だけでなく「記録」が不可欠。

  利用者に対して適切な支援を実践している根拠(エビデンス)を示すことができる。

 ②記録の目的

      ・利用者に対して適切なサービスを実施していくだけでなく、

   提供する「サービスの質」を向上させていく。

   ・公的なしくみや財源に基づき提供される介護保険サービスについての

  「社会的責務」から求めれるもの。

 

(2)介護サービスにおける報告・連絡・相談

 留意点

 ・事実を正確に:誰に、何を、どのように報告、連絡、相談するのか。

 ・簡単明確:内容の筋道と要点を整理してから報告、連絡、相談をする。

 ・報告内容:「客観的事実」と「そのことに対する自分の判断、考え」を

       まとめ整理したうえで行う。

 ・トラブルや事故、苦情:隠し立てをしたり、その場で繕ったりせずに、

             上司や責任者にすぐに報告、連絡、相談をする。