介護職員初任者研修
介護職員初任者研修資格を取るべく勉強に通っています。
復習を兼ねてブログを更新していこうと思います。
介護職員初任者研修は介護の資格としては、受講し実習後 テストを受ければ取れる簡単な資格だと思いますが 勉強中の私にとっては かなり難しいように感じます。
介護職に就いている方は初心に戻るという意味で……
これから勉強しようと思っている方は参考に……
また親や配偶者の介護など 私たちの年齢ではとても身近で 避けては通れない現実です。
私自身は身近な人たちに迷惑をかけたくないと思っていますが……
予防的な視点からも参考にしていただけると嬉しいです。
一緒に勉強しましょう!
【人権と尊厳を支える介護】
1.人権と尊厳の保持
人権とは、すべての人が生まれながらにもっている人間らしく生きる権利。
「自由権」
①精神的自由権 ②身体的自由権 ③経済的自由権
(1)人権尊重に関する国連での取り組み
1999年国際高齢者年は1991年に採択された「高齢者のための国連原則」を世界的に普及するために設けられた、高齢者のための国連五原則。
①自立 ②参加 ③ケア ④自己実現 ⑤尊厳
各概要はいずれの項目も「高齢者は」の主語で始まる(内容は省略)
(2)わが国における差別問題
憲法第14条では「すべての国民は、法の下に平等であって、人権、信条、性別、社会的身分又はに門地により、政治的、経済的又は社会的的関係において、差別されない」と規定されている。
しかし、社会では次々に人権侵害に当たるような差別が発生している。
偏見とは文字通り「かたよった見方・見解」。
差別とは、正当な理由なく偏見に基づいて、人を劣ったもの、危険なものとして不当な扱いをすること。
(3)医療福祉分野での人権
医療福祉分野の仕事に携わる人は、次の3つの人権の尊重に細心の注意を払う必要がある。
①尊厳の保持
触れられたくない事に触れないように保っていく
②プライバシーの保護
③自己決定権
自分自身の意思で選択・決定できる権利
2.QOLの考え方
QOL(Quolity of Life)は「生活の質」「人生の質」とも訳され、物の豊さからこころの豊かさへと人々の価値が転換していくなかで生まれた考え方。
QOLとは、その人の主観的評価を重視した考え方であると同時に、その主観的評価の把握が難しい場合には、その人が望む、その人らしい生活や人生とは何かを追求し、その実現のための環境を整える支援と考えられる。
医療・保健・福祉分野のQOLでは、自己決定や自己選択といった本人の直接的な自立性を問題としているのではなく、いかに困難な状況においても「その人らしさ」を実現するという、ケアする側の支え方の課題であることが理解できる。
3.ノーマライゼーション
ノーマライゼーションはデンマークのバンク・ミケルセンによって障害者福祉の分野で唱えられた考え方。
今では福祉政策だけでなく、教育や企業活動などにも取り入れられ
誰もが差別や偏見なく地域で普通の暮らしを送るという「人権」の問題としてとらえられるようになっている。
4.虐待防止・身体拘束禁止
(1)高齢者虐待の種類
①身体的虐待
②性的虐待
③心理的虐待
④ネグレクト(介護や世話の放棄)
⑤経済的虐待
(2)高齢者虐待の特徴
虐待は、介護疲れ、経済的困難、人間関係のもつれなどさまざまな要因が背景になる。
高齢者への虐待は子どもの場合と違い、社会から孤立しやすく、私的な場所、密室に近い空間など見つかりにくい場所で行われ、また後で仕返しされることを恐れる、社会的体面が悪いなどの理由から隠蔽されやすい人間関係のなかで行われることが多く、顕在化しにくいという特徴がある。
(3)高齢者虐待防止
在宅での虐待防止対策のポイント
①虐待者との分離
②信頼関係の確立
③介護負担・介護ストレスの軽減
④認知症、精神疾患への理解
5.個人の権利を守る制度の概要
(1)高齢者の人権全般を守るための制度
①人権擁護委員制度
②民生委員制度
③地域保受かる支援センター
④介護保険苦情処理制度
(2)判断能力の低下した高齢者の権利を守るための制度
①成年後見制度
②日常生活自立支援制度
(3)貧困による生活苦から高齢者を守る制度
①生活保護制度
②ホームレス対策