介護職員初任者研修
介護職員初任者研修資格を取るべく勉強に通っています。
復習を兼ねてブログを更新していこうと思います。
介護職員初任者研修は介護の資格としては、受講し実習後 テストを受ければ取れる簡単な資格だと思いますが 勉強中の私にとっては かなり難しいように感じます。
介護職に就いている方は初心に戻るという意味で……
これから勉強しようと思っている方は参考に……
また親や配偶者の介護など 私たちの年齢ではとても身近で 避けては通れない現実です。
私自身は身近な人たちに迷惑をかけたくないと思っていますが……
予防的な視点からも参考にしていただけると嬉しいです。
一緒に勉強しましょう!
【介護に関するからだのしくみの基礎的理解】
1.人体の構造
体幹…頭部(前頭葉、側頭葉、後頭部、頭頂部)・頸部・胸部・腹部・骨盤部
体肢…上肢・下肢
人体内部
腔所→脊柱管(脊髄)・当骸腔(脳)・胸腔(心臓、肺、食道、気・腹腔・骨盤腔
膜→横隔膜
身体の働きは大きく2つ
①植物機能(生命維持システム)
食事による栄養を取り入れたり、呼吸により空気を取り入れたりなどの生命を維持する働き
②動物機能(運動・調整システム)
見たり聞いたりした内容から物事を考えて行動するなどの運動、調整の働き。
2..老化と日常生活の症状
主な身体的機能の変化 → 症状や日常生活への影響(介護職が要観察)
脳神経・中枢神経細胞の脱落、脳代謝の低下 → 物忘れ
・神経伝達速度の低下 → 行動に時間を要する
内分泌・メラトニン睡眠ホルモンの血中濃度の減少 → 睡眠障害
・女性:閉経後のエストロゲン女性ホルモンの濃度の低下
→ 骨粗鬆症(骨折)更年期障害
・男性:テストステロン男性ホルモンの分泌の低下 → 更年期障害
感覚、知覚・視力:色覚・視野・明暗順応の低下→見えにくい、老視、老人性白内障
・聴覚:高音域の低下、語音の弁別機能低下 → 聞こえにくい、勘違い
呼吸 ・肺胞減少、肺の弾性低下、呼吸筋の柔軟性の低下、残気量の増加
→ 肺活量の低下、息切れ
・気道の繊毛運動の低下 → 肺炎(易感染症)
環境 ・心肥大 → 動悸
・心臓のポンプ機能の低下、血管の弾性の低下、血液内圧受容器の感度の低下
→ 収縮期血圧の上昇と拡張期血圧の低下、起立性低血圧
消化、吸収・消化液の分泌低下 → 胃もたれ、消化不良、便秘
・下部食道括約筋の低下 → 胃食道逆流性
排泄 ・腎臓のろ過率の減少(濃縮力の低下) → 夜間頻尿
・尿道括約筋の硬化、弛緩 → 失禁
・膀胱容量の減少、前立腺肥大症 → 残尿・排尿困難
体内水分量・細胞内水分の減少 → 脱水
・脂肪の構成割合の増加 → 脱水
・筋組織の構成割合の減少 → 脱水
皮膚 ・表皮、真皮、皮下組織が薄くなる → 表皮剥離
・汗腺、脂腺の分泌低下 → 乾燥
・表皮化への回復の延長 → 創傷の回復遅延
運動、体力・免疫力の低下 → 易感染
・筋力、持久力、平衡性、柔軟性の低下
→運動能力の低下、前傾姿勢、転倒
2.主なバイタルサイン(生命徴候)
①体温 ②脈拍 ③呼吸
④血圧
高くなる因子→循環血液量の増加(点滴、食事など)、
→循環数の増加(運動、熱い風呂など)
→血管の収縮(寒冷外気、喫煙等)
低くなる因子→息を吸うとは肺が膨張し胸腔内圧は陰圧が低くなる。
そのため心臓は引っ張られて大きくなり、
末梢の血流は減る(ぬるい長湯など)
3.老化過程への適応
エリクソンが提唱した発達段階は「心理社会的発達理論」と呼ばれてる。
人間の一生を8つの段階にわけ、その段階ごとに心理的課題と危機、課題達成により獲得する要素などを分類したもの。
人間は、生涯どの時期においても発達し、どの段階においてもクリアすべき課題とクリアするための障害(危機)となるものが存在し、障害を乗り越えた時に得られるものも定義されている。
また、発達段階で関わる人物や具体的に何を通して課題をクリアしていくのかということもまとめられてる。
老年期(65歳以上)
老年期は、死に対する意識が高まり、人生を回顧する時期である。
大きな世の中や人類の秩序や意味の伝承と、自分自身の人生を回顧して受け入れることが課題となる(自我の統合)。
「死」を受け入られないと、さまざまな衰えに対しての恐怖などを抱く(絶望)。
WHOの健康の定義は身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。
高齢者の表面だけを見て対応するのではなく、高齢者の不安を受け止め、話に耳を傾けて話し相手になり、こころのうちを理解することが大切。