介護職員初任者研修
介護職員初任者研修資格を取るべく勉強に通っています。
復習を兼ねてブログを更新していこうと思います。
介護職員初任者研修は介護の資格としては、受講し実習後 テストを受ければ取れる簡単な資格だと思いますが 勉強中の私にとっては かなり難しいように感じます。
介護職に就いている方は初心に戻るという意味で……
これから勉強しようと思っている方は参考に……
また親や配偶者の介護など 私たちの年齢ではとても身近で 避けては通れない現実です。
私自身は身近な人たちに迷惑をかけたくないと思っていますが……
予防的な視点からも参考にしていただけると嬉しいです。
一緒に勉強しましょう!
【介護の基礎】
1.介護職の役割、専門性と多職種との連携
(1)利用者生活の拠点
私たちの生活は、地域社会に支えられた わが家を拠点として成り立っている。
障害の種別や程度、年齢に関わりなく、終生自分の住み慣れた場所で自己実現を図ることが私たちの願い。
(2)少子高齢社会と介護システム
高齢化の進展に伴い、要介護者の増加と核家族化の進行などにより、要介護者を支えてきた家族をめぐる状況は激変してきた。
社会全体で高齢者介護を支えるしくみとして2000年に「介護保険制度」が創設された。
介護サービス利用者は着実に増加。
2000年の149万人から2017年554万人(約3.7倍)。
その主な内訳は居宅サービスが97万人から381万人(約3.9倍)に、
施設サービスは52万人から93万人(約1.8倍)に増加。
そのため介護費用も増加し、団塊の世代が75歳以上となる2025年には、介護保険料はさらに増加することが予測されているので、予防重視型システムへの転換、地域密着型サービスの導入、地域包括支援センターの創設などをポイントとして、2005年に制度の大幅な改正が行われた。
(3)利用者を地域で支える
急増する高齢者の自立と生活の質を向上させるためには、介護保険サービスや医療・保健サービスなどの専門的サービスだけに依存せず、住民同士の助け合いやボランティアなどを適切に組み合わせて生活を支援する計画の策定が重要。
それぞれの地域が「自助、互助、共助、公助」の役割を分担しながら一体的に提供するケアを「地域包括ケアシステム」と呼ぶ。
地域包括ケアシステム5つの視点
(a)医療と介護との連携強化
(b)高齢者の住まいの整備や施設サービスの充実
(c)認知症のある人の生活支援と権利擁護
(d)保険者(市町村)が果たすべきや役割の強化
(e)介護人材の確保とサービスの質の向上
2.介護の専門性
「専門職」とは
①知識と技術体系と科学的な理論がある
②専門的訓練をする教育機関がある
③専門職として組織化された職能団体をもっている
④専門職としての倫理規定を記した倫理綱領がある
⑤公益性がある
⑥専門職としての公的資格を有し地位や権限をもっている
⑦専門職としての自立性がある
(1)介護の理念
介護の理念とは、利用者の人間としての尊厳および基本的人権を尊重する、自立(自律)を支援する、自己実現を支援する、ノーマライゼーションを実現すること。
(2)介護の対象と実践の原則
介護の対象
介護職員が関わる対象は、身体障害児(者)、知的障害児(者)、精神障害者、重症心身障害児、病状が安定している高齢療養者、虚弱高齢者、認知症高齢者など広範囲。
介護実践の原則
①自立支援
②利用者の尊厳・基本的人権を尊重する
③生活支援者として対人援助の原則を尊重する
④利用者が心の安らぎを得る居場所づくり
⑤潜在能力や意欲を引き出す介護
⑥ライフスタイルの尊重
⑦医療・福祉関係者との連携
⑧介護倫理の尊重
⑨科学的な理論、根拠に裏付けられた介護実践
(3)介護に関わる職種
①多職種連携の意義と目的
高齢者や障害者が、人間としての尊厳を保ちながら社会生活を継続するためには、保健、医療、福祉、ボランティアなど多職種・他機関が連携できる体制をつくり、最適なサービスを総合的・包括的に提供することが重要。
福祉専門職
・社会福祉士 ・精神保健福祉士
保健・医療専門職
・医師 ・保健師 ・看護師 ・薬剤師 ・理学療法士 ・作業療法士 ・言語聴覚士 ・栄養士、管理栄養士
2.介護従事者の倫理
介護の職務における誠実さ(誠実義務)
①サービスを利用する人々の関係を悪用しないこと
②個人的生活と職業を区別すること
③個人的な利益のために自分の立場を悪用しないこと