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【介護に関するこころのしくみの基礎的理解】介護職員初任者研修 一緒に勉強しよう!

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修資格を取るべく勉強に通っています。

復習を兼ねてブログを更新していこうと思います。

介護職員初任者研修は介護の資格としては、受講し実習後 テストを受ければ取れる簡単な資格だと思いますが 勉強中の私にとっては かなり難しいように感じます。

介護職に就いている方は初心に戻るという意味で……

これから勉強しようと思っている方は参考に……

また親や配偶者の介護など 私たちの年齢ではとても身近で 避けては通れない現実です。

私自身は身近な人たちに迷惑をかけたくないと思っていますが……

予防的な視点からも参考にしていただけると嬉しいです。

一緒に勉強しましょう!

 

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【介護に関するこころのしくみの基礎的理解】

1.学習と記憶の基礎知識

(1)記憶の働き

記憶には大きく分けて、新しい情報を覚える「記銘」、覚えた情報を忘れないように覚えておく「保持」、覚えた情報を思い出す「想起」の3つの働きがある。

 

(2)記憶のメカニズム

記憶の二重貯蔵モデルでは情報が保持される時間の長さによって、記憶を感覚記憶短期記憶長期記憶に分類している。

感覚記憶は一瞬、短期記憶は数秒~数十秒の記憶。長期記憶は何十年の記憶。

記憶内容を保持するためには反復する「リハーサル」→「復唱リハーサル」→「精緻化リハーサル(語呂合わせなどの覚えやすい形に変えて覚える)」をすることによって長期記憶になっていく。

 

(3)記憶と加齢

一般的には加齢により記憶成績は低下すると考えられていますが、実際には加齢の影響が少なく、保持される記憶もある。

短期記憶への加齢の影響はごくわずかで約10%程度

 

2.感情と意欲の基礎知識

(1)感情の定義

感情とは、快・不快、喜怒哀楽などの主観的で直接的な意識の状態。

何らかの行動を引き起こす感情を「情動」→喜怒哀楽、不安、恥、罪悪感

行動を引き起こさず、比較的長く続く穏やかな感情状態を「気分」という。

 

(2)感情と加齢

高齢者の怒りの感情が他の年代に比べ減少し、他のネガティブな感情の強さや頻度は他の年代と差がないことが明らかになってきている。

高齢者の場合には、感情の表出が極端に乏しくなったり(感情鈍麻)、反対にわずかな刺激で過剰に感情が表出されたりする(感情失禁)など、感情のコントロールができなくなることがある。この場合には、認知症などにより脳機能が障害されていることも考えられる。

3.意欲(欲求)と動機づけ

意欲(欲求)とは、何らかの欠乏や不満を感じ散る状態にあるときに、自分自身を維持するために行動に向かわせる内的要因のこと。

意欲によって目標に向かって行動を起こし、方向づけ、維持させる一連の過程を「動機づけ」という。

(1)動機づけを決定していく要因

 ①生理的欲求(内部要因)

  食欲や睡眠欲、性欲などで、生命の維持や種の保存のために不可欠な、

  生まれながらの欲求。

 ②社会的欲求(外部要因)

  社会生活の中で経験を通して後天的に獲得されるもので、達成欲求や親和欲求。

  達成欲求は高い目標を達成したいという欲求。

  親和欲求は、他人との円滑で充実した関係を形成・維持したいという欲求。

(2)マズローの欲求段階説

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マズローは、人間の欲求は5つの階層構造になっており、下位の欲求が満たされてから、上の階層の欲求が発現すると考えた。

 

3.自己概念と生きがい 

(1)さまざまな老年期

近年では「幸福な老い(サクセスフル・エイジング)」が追及されている。

サクセスフル・エイジングとは

病気や障害のリスクを最小化し、心身機能を最大に維持し、社会的・生産的な活動を維持していく老い方。

 

(2)自己概念、老年期と生きがい

自己概念とは省みられる自分自身、認識された自分自身のこと。

生きがいとは「人(人生)に生きる価値や意味を与えるもの(こと、人、出来事)」であり、また、「それによって生に意味があると感じていること」と佐藤眞一は定義している。


生きがいもたらす欲求(神谷美恵記)

①生存充実感への欲求 

②変化への欲求

③未来性への欲求 

④反響(他者からの情緒的反応、承認)への欲求 

⑤自由への欲求 

⑥自己実現への欲求 

⑦意味と価値への欲求


生きがいの分類(佐藤眞一)

①趣味・学習・ボランティアなどの「自己実現的生きがい」

②家族との師勝、子どもの成長、社交などの「対人関係的生きがい」

 

4.老化や障害を受け入れる適応行動とその阻害要因

(1)老化過程への適応

  ロートン(Lqwton,1975)の老年期の幸福感 

  ①自分自身についての基本的な満足感

  ②世界のなかに自分の居場所があるという感じをもっていること

  ③努力しても動かしようのない事実は事実として受け入れられていること

   (老化・病気・衰えなど)

不適切な介護で上記の幸福感が消え、無力感を生じさせてしまうことがないように配慮していく。

(2)障害への心理的反応、障害受容と社会受容

身体障害を負ったことによって直面する問題には様々なものがある。

運動能力、身体機能面の低下、外見上・慣れ親しんだ身体像の喪失、世間からの低い評価……喪失の苦悩をどのように乗り越えていくのか。

障害への心理的反応:ショック→否認→混乱→解決への努力→受容


障害受容とは「障害のために変化した身体的条件を心から受け入れること」 
社会受容とは「社会の側が、障害をもつ人を一人の自立した人間として尊重し受け入れること